くらげの迷走HOME>GALLERY>ミラージュF.1CH”モロッコ空軍” / Mirage F.1CH"Royal Moroccoan AirForce"
まだ飛行機好きになる前の小さい頃に店頭で箱絵を見て”かっこいい!”と一目ぼれしたミラージュF1。それ以来何度か製作するも納得いかずにまともに完成させることがありませんでした。
その頃から”いつかは・・・”との思いも強く、今ならそれなりのものが作れそうだと思えてきたので、ようやく長年の夢を叶えました。
日本ではいまひとつメジャー感のない欧州機(人気はあるようですが)。資料なんかもなかなか見つからずにどこまで出来るか不安もありましたが、わかる範囲であれこれ手を入れてみました。
モロッコ空軍のミラージュF.1の塗装
本国機とは違う塗装ということで、ミラージュF1の使用国が多い中東・北アフリカ仕様のデザート迷彩をチョイス。
モロッコ空軍の色はさらに他のデザートカラーとちょっと違っていてタンが濃いめ。このモロッコ空軍らしいタンを出すのにちょっと苦労しました。
マーキング見慣れない国籍マーク以外は尾翼に小さい機体番号が付くくらいで地味なマーキングです。モロッコ空軍独自のマーキング以外の注意書きはキット付属のデカールを使用しています。
ハセガワ1/72のミラージュF.1について凸モールドだったりと一昔前のハセガワスタンダードな出来。しかし形状・モールドもほぼ正確で、同社のリサーチ力はさすが(省略されてる部分も多いですが)。
脚周りなど小物もしっかりとした出来で、手を入れる素材としては充分なレベルです。
但しあくまで”素材”としては良いということで、そのままではちょっと物足りないのも事実。その辺を今回は手を入れてみました。
ミラージュF.1”モロッコバージョン”の見所ミラージュF1のかっこいいポイントの一つ(?)である翼端ランチャー未装備。
同じCHでもランチャーを装備している機体もあるようですが、マイナーらしさを出すためにあえてかっこいいポイントを削除。
わざわざかっこ悪い仕様にするというのも・・・な感じですが、それこそが「Minor AirForce Of The World」の主テーマ。かっこいいのはうまい方に作っていただきましょう。
今作品のようにマイナーな機体を製作する際は、説得力を出すためにも細かな仕様の違いをいかに見つけられるかが勝負の分かれ目。
少ない資料をあさってアンテナの位置やら追加・削除のパーツなどを出来るだけチェックしていきます。それでも大概気づかないものが次から次へと出てくるのですが・・・。
機首回り
駐機のポイント”タグ”。それが集中する機首周りは今作のポイントの一つです。地味な機体には非常に良いアクセントですね。
金属線から作ったラダーや特徴的なインテイクカバーと、追加の小物パーツが満載です。
コクピットあまり写真ではわかりにくいですが、コクピットも結構手を入れたポイント。計器板周りは製作記のほうがわかりやすいのでそちらをご覧ください。
いつものようにサイズの合わないシートを無理やり押し込んだ様子や、キャノピーにつけたミラーなど。この辺は気を使う作業ですね
エンジンここも手を入れたかったエンジン。そのままでもなかなかいい出来のハセガワ、ミラージュF1ですが、深さがないのがちょっと残念。
密度の濃い内側の構造物等を再現するために、ファントムのエンジンパーツを流用しています。(詳細は製作記を)
ここも本作のポイントである脚収納部。キットでは閉じた状態になっているのを資料を見つけたのをいいことにオープンに。それらしくパイピングなどを施しています。
右側で見るべきところは”Hydraulic security compartment”の開口。けっこうここを開けている写真が多いので、小さいながらも作りこんでみました。黄色と黒の縞々がいいアクセント。
モロッコのミラージュF.1CHこんな国の機体をこんなに一所懸命作る人って、あまりいないだろうなぁ。でもこうやって見てみるとそれなりにかっこよく見えません?
ミラージュF1は初製作(初完成?)ということで、今回は習作的な作品でしたが、何気に手を入れまくったので多少は見所のある作品になったのではないかと思います。
細かな工作に関しては当モデリングブログもあわせてご覧ください。
迷走エアモデリング〜ミラージュF.1編〜
薄めのディテール本。内容は結構充実。今回のメイン資料
実機写真、ディテールなど充実の内容。ボリュームもあり。
これはマーキング集の本。実機写真はほとんどなし。
アフリカ大陸の北西、上にスペインと接するところ。
欧州からの入り口として攻めたり攻められたりと歴史的にも欧州と関わりが深いところ。
近年ようやく1/48でもミラージュF1のキットが出てきました。
新興メーカーのキティーホークからでたミラージュF1はなぜか複座から。
しばらくしてから単座もでました。
イタレリ名義のミラージュF1は旧エッシーのキット。
出来はハセガワ1/72と同レベルで、素材としては悪くないものです。
資料は他に
とかもあります。