メッサーシュミットBf109E-7
JG27”Africa”
2008年の東武タミヤモデラーズコンテストに出品すべく製作した作品。
前年の反省を生かして今年はヨンパチで勝負してみました。
昨年のFw190D−9のようにパッと見で”やってます!”的な改造はしていませんが、ちゃんと手の行き届いた作品にすべく細部まで気を使って製作してみました。
その分なるべく見栄えのする塗装にしようと、E型の中でもインパクトのある砂漠塗装を選択。憧れている外国人モデラーばりの濃い目の塗装にしています。
タミヤさんの好みとして情景など全体的な雰囲気を重視する傾向があるようなので、砂漠のベースでもつけるべきところでしたが、残念ながらやっと飛行機が人並みに作れる程度の腕なので、いらぬところで減点を誘うのを避け、今回は単体での出展。
これは結構マイナスポイント。しかしなんとか佳作を頂くことができました。
賞をいただけるのはもちろん大変ありがたいのですが、佳作は言い方を変えれば”もっとがんばりま賞”ともいえるので、さらにワンランク上を目指すいい刺激にはなりました。
解説
- PHOTO@:コンセプト
- メッサーというとF型以降のスマートな形がメインですが、個人的にはE型の無骨な形のほうがメッサーっぽく感じます。
E型で何にするかいろいろ調べて、E型の中でも一番にぎやかな砂漠迷彩塗装を選択しました。
やはり”よくやってる感”を出したほうが目を引きますからね。
- PHOTOA:塗装
- このカラーリングは1/144では製作したことがありますが、このスケールでは初体験のぶつけ本番。それでもなんとかそれらしくモットリングも決まっていると思います。
こういうのは決まったパターンではないので、間隔や大きさで個人差が出て人によってはイメージと違うかもしれませんが、少なくとも自分的には満足な出来。
- PHOTOB:コクピット
- コクピットは手を抜いてアイレスのディテールアップパーツを使用しています。
アフターパーツはよく出来ているからといってそのままではあんまりなので、ちょっとしたレバーやコードを追加して、ディテールアップパーツをディテールアップしています。
- PHOTOC:インテイク
- E型のポイントの一つであるインテイク。特にこちらのサンドフィルターは大事なポイント。
今回は”黒い金網”を使用し、枠をプラ板で作っています。もうちょっとディテールを加えても良かったと思います。
- PHOTOD:カウリング
- 今作はパネルのオープンなどわかりやすい改造はしていませんが、その分基本の部分に気を使って製作しました。
機首周りにある各アウトレットもちゃんと掘り込んで、深さ&シャープさを出しています。気づいてもらえるかわからないような部分ですが、わかる人には「おっ、やってるね。」といってもらえるのでは。
(もちろんカウリングの隙間もわざとです。E型は意外とあわせが雑なんですよね。)エンジン排気管は別売りパーツを使用しました。
- PHOTOE:張り線
- いつも最後の作業と言うことで手を抜いてしまう張り線にも気をつけました。
実機でも結構細かく碍子などがついているので、その辺も抜かりなく再現しました。
キャノピーをとめている紐にもスプリングをかませて一手間追加。
- PHOTOF:脚周り
- 下面では脚のブレーキコードはもちろん、増槽タンクの取り付けやインテイク内のメッシュも手を入れました。
また、脚収納部の側面は布製カバーがついているらしいので、マスキングテープでそれらしくしています。
- PHOTOG:リベット打ち
- やはり一番のアピールポイントはこの全面リベット打ちでしょう。もう入賞を狙うなら基本的な工作といってもいい、特に今更えばることでもありません。
ドイツ機はリベットビッシリのイメージはありませんが、当然入っているものなので間違いではありません。
- PHOTOH:マーキング
- 色とみどりの上面にブルーの下面。黄色の機首と尾翼に紅白のスピナーと、これ以上ないにぎやかな塗装です。
今回別売りデカールが手に入らなかったので、やむなくキットのデカールを使いましたが、思いのほか使い勝手が良くて安心しました。
黒の1だけは塗装で仕上げています。
- PHOTOI:佳作受賞
- 佳作とはいえやっぱり入賞するとうれしいですね。この年になると賞状とかもらうことなんてありませんし・・・。
次回こそはぜひともワンランク上の賞を狙いたいですね!