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艦上攻撃機 天山一二型 ”第551海軍航空隊”

出品日:2007年5月29日〜6月5日
たまにはちゃんと手を入れて。
マイクロエース製天山の改修完成品です。
第551海軍航空隊攻撃第251飛行隊 飛行隊長 肥田真幸大尉機
マイクロエースのキットは流星改以来かな?やはり流星改同様そのままではちょっとつらいキットだったので、最低限それらしく見えるよう各部を改修しました。
天山は特別な思い入れもなく、機体についてもよく知らないので、いろんな資料を見たイメージをもとに改修しています。基本形状をそれらしくするだけで結構手間がかかったので、あまりディテールを追求しないでいただきたい。
まぁ「これが本当に天山?」というキットの状態から「これは・・・天山かな?」というレベルにはなったのではないでしょうか。

〜塗装とマーキング〜

モデルアート臨時増刊「日本海軍艦上攻撃機」のカラー折込の塗装を再現してみました。番号、文字類はオリジナルのインレタを使用しているので、他ではあまり見ないのでは。
尾翼の黄色い帯の感じが塗装図とは雰囲気が違います。
はじめ寸法を測って同じように塗装したのですが、思ったより細くてなんとなく物足りなかったので、すこし太めにして存在感を出しています。
スジ彫りもキットの元のものを一部利用しているため、実際とは違いがあり、主翼の赤線の形状が違ってたりします。
側面、下面の窓も黒く塗装しただけの手抜きです。

雰囲気重視ということでその辺はどうかご理解ください。

POINT 1:カウリング

始めに気になった機首周りを重点的に改修。
・カウリングを丸みを出して天山らしく。ここを整形したことでだいぶ天山ぽくなったと思います。キットのカウルは角ばっているような印象でした。
・カウリング上部のインテイクの形状を修正。一部盛り上げたりして自分のイメージになるように修正しました。それにあわせてスジ彫りラインも変更。
・省略されている機首下部の潤滑油冷却器および排気管一組を追加。

他にカウルフラップのスジ彫りを彫りなおしたりして、一番天山らしさからかけ離れている機首周りの形状をいじりました。
完全ではありませんけど。

プロペラは未接着の為曲がっていますが、固定することも可能です。

POINT 2:脚

脚周りも直しました。
カバーに一部埋もれてしまっているタイヤ。マイクロエースやフジミのキットなどに見られる、昔のキットのスタンダードな形状です。ここでは簡単な改修をご紹介。
まずカバーを削り落としてしまってタイヤの形状を作ります。支柱もカバーがない状態に整形。
そしてカバーをプラ板で作り直せば簡単にそれらしくなります。
そりゃよく見たら物足りませんが、カバーと脚が分離しているだけでもだいぶ雰囲気がよくなるのではないでしょうか。

POINT 3:武装他

そのほかの改修点は
・プロペラの根元をボリュームアップ。(全体的にもう少しボリュームがあっても良かったかも)
・着艦フックの追加
・アンテナ支柱、ピトー管を真鍮に変更、はり線を追加

と、この魚雷。スクリュー部分にベニヤ板製の箱型の九七式小型改一と呼ばれた框板をつけたタイプ。板の塗装がへたっぴでそれらしく見えないのが残念です。

天山の特徴的なフラップガイドレールも金属線で作り変え。
結構目立つイメージだったので、実際より気持ち長くして存在感アピールです。
日本海軍機はつやアリのイメージがあるので、今作もつやアリで仕上げています。

完成時点でまだ未完成な部分が残っています。
・はり線・・・キャノピー付近に二本出ているようなのですが、一本の正確な位置がよくわかりませんでした。(作例や資料で違いがある)
・脚の支柱から斜めに出ている支柱がついていません。忘れちゃった。

これらは出荷までに追加します。

正直、天山てかっこよくないですよね・・・。私はあまりそそられません。
でもこうやってきちんと作ると、なんだか魅力的に見えてくるから不思議。
とはいえ、また天山作る気になるかどうかは・・・。
最近出来のいいキットでほとんど手をかけない、お手軽製作作品(製作には手を抜いてません!)が続いていたので、それらしく改修したものは久しぶりな気がします。あまりよく知らない機体ですので、まだまだ不十分なところもあるかと思いますが、ぱっと見天山に見える程度には改修したつもりです。
私は珍しい機体とかディテールの追求とかする知識や技術がないので、なるべく塗装で特徴を出したいと思っています。
そういったことで言うと日本機というのは、ほとんど同じ塗装なので特徴を出すのが難しいですが、この天山は少し派手なので製作してみました。
定番の機体だけど、他ではあまり見ないマーキングというのも作っていきたいですね。

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