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艦上偵察機 彩雲 ”米軍テスト機「T2−4804」”

出品日:2007年10月22日〜10月29日
1/144 彩雲 テスト機
軽い”ハズシ”作品が続きます。
P−40を日本軍が鹵獲したのに対抗して、今度は米軍が捕獲した彩雲です。

彩雲はなかなか魅力的な機体ではありますが、登場時期の影響もあり塗装バリエーションがあまりありません。普通に作ると一般的な濃緑色&明灰であまりアピール力がありません。
もう一つの変り種として30ミリ砲を装備した夜戦型がありますが、こちらは誰もがやっているいわば”定番の変り種”で、これまた見慣れてしまっています。

そこでいろいろ資料など見ていると、頻繁に米軍でテストされた機体の写真が登場します。いずれのショットも鮮明で、彩雲の綺麗なラインを写しているので何かと使われるようです。
よく目にしているうちにこの無塗装の彩雲が意外とかっこよく見えてきてしまいました。そこで今回の登場となります。

〜塗装とマーキング〜

世界の傑作機「彩雲」等、彩雲の記事によく登場する米軍テスト機「T2−4084号機」。
シルバーの彩雲が意外とかっこいいいです。

ただ、前作も一味違ったシルバーをやっているので、そことの差別化をはかるために今回は久しぶりに汚しを施して見ました。
写真を見ても排気汚れが目立ち、これも塗装のポイントとして追加してみました。
それにあわせて機体もつや消し気味です。ただ、完全に消してしまうとシルバーはグレーに見えてしまうので、少々アンバランスながらも半ツヤとしています。

POINT 1:塗装

真ん中あたりのキャノピーの下にある黒いもの。写真を見てもなんだかわかりませんでした。この位置に窓はないし、色合いから判断して黒で塗装してみました。
この角度から見る彩雲は特にスマートで綺麗ですね。いかにも早そうです。
テストにおいて694.5Kmを記録して、米軍を驚かせたのはこの機体だそうです。

「ワレニオイツク敵機ナシ」はうそじゃなさそうですね。

POINT 2:汚し

シンプルな全面シルバーにアクセントを加える排気汚れ。

この機体は米軍テスト機ながら国籍マークが日の丸なので、日本機としての美しさが残っていていいですね。
やはり米軍のマークをつけた日本機はなんか違う感じがしますもんね。


追加工作としてはピトー管やアンテナ支柱の真鍮化といった基本改修のみです。
このキットはとても出来がいいのでこの辺をいじるだけで十分鑑賞にたえると思います。

POINT 3:ベース

汚しバージョンなので、ベースも情景風に。
このケースにしてから情景風のものを作るのは初めて。
綺麗なアクリルに汚しのベースはちょっとバランス悪いです。次やる時はもう一ひねりしたいところです。
こうやって写真と比べてみても、ウイングクラブコレクションの造形のよさがわかりますね。

羽布張りの表現とか、ちょっと大げさな感もありますが、かえってメリハリが利いて小さいながら締まった作品になります。


個人的にもひとつは作っておきたいキットです。
どれも代わり映えしない彩雲の塗装でいかに個性を出すか。これはゼロ戦などにもいえますが、日本海軍機はカラーバリエーションが少ないので、並べてみてもあまり面白さがないような気がします。そうなると今回のような”ハズシ”をしたくなるのですが、マイナー機なら当然人気もマイナーなわけで、利益を出すと言う観点からすると失敗と言えるでしょう。

ただね、私はあくまでモデラーなのでやはり、ありきたりのつまらないのは作りたくないのです。これが私の持ち味でもありますし、楽しんでいただいている方もいるのでまた変なのをやっていきます!

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